病める時も、健やかなる時も、富める時も、貧しき時も、夫あるいは妻として愛し、敬い、慈しむ事を誓いますか?
はい、よくある結婚式のフレーズです。
皆さんは夫や妻が性感染症(センシティブなワードなので以下S症とします)に感染していることがわかったとき、それでも愛し、敬い、慈しむことができますか?このブログを読んでいる方は、けいたの離婚原因は価値観の不一致的なことだろうと今までお考えだったかと思いますが、かなり気持ちが落ち着いてきたのと、もう時間も経って時効かな?とも思いますので、実はそれだけではなかったことを記事にしてみたいと思います(誰に対する時効なのかもよくわかりませんが・・・(笑))。国家機密に関わる公文書なども数十年後には公開されますからね。規模は全然違いますけど!
さて、じゃあどんな重苦しい話なのかというと、それはタイトルにもある通り、元妻のS症です。もちろん、こんなことは他人に言いふらすようなことではないので、けいたは本当に信頼できる友人などにしか話していません。でも、ブログでなら話せる気がしています。もしこういう話が得意でない方は真っ先に戻るボタンを押してください。
ただ、かなりデリケートな話にはなりますが、他人には言わないだけで実はこの手の問題に直面している夫婦やカップルは意外と多いような気もしています。だからこそブログにしてしっかり実情を伝えることも大事かな?なんて思ってもいます(誰目線?)。
始めに言っておきますが、けいたはS症にかかったことがありません。現在もです。それともう1点、S症には種類によって基本的に肉体関係だけで伝染るものとそうでないものがあります。後者の代表的なものはカンジダなどです。カンジダは女性の身体にもともと存在している常在菌の一種ですのでS症ではないとの見方もあります。
また、前者のS症についても全く身に覚えがないにも関わらず、感染ってしまうこともあるようです。そろそろ子供を・・・と考えた夫婦が産婦人科に行き、検査をしたところ全く心当たりのない夫あるいは妻がS症に感染していた・・・なんてこともたまーにですがあるようです。多くはないですが。
ただ、これについてけいたは実際のところよくわかっていないと言ったほうが正確だと思っています。クラミジアなどの場合、細菌自体が非常に弱いので人間の粘膜でしか生存できないと言われています。なので、銭湯や公衆便所で感染したなんていう話も時々聞きますが、体外に出たら細菌そのものが死滅するため、人を媒介する可能性は非常に低いです。結局、そういう行為以外で感染したことを正確に証明する術はないに等しいので男女のどちらか一方が嘘をついている可能性も100%否定できません。こればっかりはけいたも教えてほしいくらいです。もし経験者がいらっしゃいましたら教えてください!
そんな配偶者のS症ですが、当時けいたは元妻と大揉めしたので、今回はその時感じたことなどを赤裸々につづりたいと思います。
目次
元妻のいつもと違う言動
まず、あなたなら自分がS症にかかっている(あるいはかかっている可能性がある)と気づいたときどうしますか?
そう、多分焦ります。
そして、身に覚えがある場合は恋人、配偶者、パートナーなどにバレないように治そうとしたり、身に覚えがない場合は相手を疑ったり、追求したりすると思います。なんとも思わない人もいるかもしれません。元妻の場合、おそらく前者だったと思います。でも、結局けいたにバレて態度が不自然になり、挙句の果てには「あなたが原因」なんてことを言い出すのでした。
では、なぜS症が判明したのか?
ある日、自宅に謎の検査キットが届いていることに気づきます。とはいっても初めは検査キットであるということすらも気づきませんでした。正直なんのことだかよくわからなかったのですが、そのときは大して気にかけることもなく普段通り過ごしていました。
ところが、それから数日後、たまたまけいたがゴミ出しをしたときにそのキットの箱がゴミ袋の中の見える位置に入っていました。「あ、この間の箱だ」とその場でけいたはすぐに思い出したのですが、このときも前回と同様に「まあ何か化粧品関係のものかな」なんて呑気に考えていたのでした。遊びまくってる人ならわかりませんが、普通に生活していたらS症の検査キットなんて見る機会ないですからね。
それからさらに数日が経ったある日、元妻の様子が少しおかしくなります。行き先を告げない外出があったのです。だいたいどこかに出かけるときは、こちらから確認しなくとも「明日は○○に行ってくる」なんていつもの会話の中で話してくれていたのですが、その日だけは違いました。「今日ちょっと出かけてくるから」とだけ言い残して、行先を告げずに外出をします。
このときもけいたはあまり気に留めていなかったのですが(鈍感?)、それからしばらく元妻は黙って出掛けることが増えていきました。もちろん、けいたはいちいち行先を告げなくても良いと思っていたので、これに関して特に思うことはありませんでした。ところが、何気なく「そういえば、最近どっか出かけているけど、あれってどこに行っているの?」なんてけいたが問いかけます。もちろん尋問みたいな聞き方ではなく、何気なく会話の流れでです。
そして、このとき初めて元妻が病院に通っていることを知ります。でも、さらっと「病院に行ってるだけだよ」なんて言っていたので耳鼻科か皮膚科か何かかな?なんてその時のけいたは思っていました。ただ、いつもなら「実は最近耳が痛くてさ~」なんて話をしてくれるのに、その時ばかりは症状を全く話すことなく病院に通っているという事実だけを伝えられたので、少し違和感を感じていました。
それ以上聞こうとすると、会話を遮られたり、話題を変えられたりしたので、これは何かあるのかな?なんて思ってしまったのです。でも、このときは元妻がけいたに余計な心配をさせないように配慮をしてくれているなんてまたまた呑気に考えていました。けいたは今でこそ離婚を経験して一時期は相当ネガティブになっていましたが、もともとは細かいことを気にしない大雑把で呑気な性格なんです。今思い返しても相当鈍感です(苦笑)。
罹ったS症は1つじゃなかった
そんなこんなであまり問い詰めることもしなかったけいたですが、やっぱりいつもと違う言動をされると気になってしまう自分を隠さずにはいられませんでした。そして、ある日元妻が飲んでいる薬を見てしまいます。もちろん薬の名前だけを見てもそれが何の薬なのかわからなかったので調べてしまったのですが、このとき初めて元妻がS症の薬を飲んでいることを知ります。また、これは後で知ったことですが、飲み薬だけでなく塗り薬も服用していました。
そして、ついに意を決して元妻に問いただします。もうこういう大事な話を気軽に聞けない時点でどうなの?と今では思いますが、当時はそんなことすらもわかっていませんでした。結局、こちらから色々と聞いて初めてS症を告白してくれたのですが、罹ったS症は1つだけではありませんでした。代表的なS症のほかに2種類同時に感染していたのです。つまり合計3種類のS症に罹っていました。あの時の検査キットはそういうことだったのかと過去の記憶と今目の前にある事実がつながった瞬間でした。
けいたは元妻と出会うまでに何人かとお付き合いしてきましたが、今までS症に罹ったことは全くなかったので、ニュースやドキュメンタリーなどで起こっていることが自分にも降りかかったような気分でした。
このとき、けいたの頭の中には色んなことが巡りました。まず、彼女の体調を心配しました。もちろん浮気や不倫の可能性もよぎりましたが、S症に関する知識が乏しかったため、何か別の可能性でもあったのではないか?なんて思っていました。自分の妻に限ってまさかそんなことはない・・・この時まではまだそういう自信がありました。疑ったところで病気は治りませんので、とりあえず早く良くなってほしい・・・そう願っていました。
でも、少なくとも事実だけは確認したいと思っていました。そこで、元妻に恐る恐る身に覚えがないかどうかを確認します。でも、このとき返ってきた言葉は
そういう話はもうやめよう!
でした。それどころか、
あなたからウツサレタ!
なんて言い出したのです。もちろんそう言いたくなることも十分理解できました。でも、それなら黙って検査キットを注文したり、コソコソ病院に治療に行く前に真っ先にけいたに確認するはずです。けいたが感染源であればそこを根絶しない限りリスクはなくなりませんからね。結局、この件について元妻に尋ねてみても機嫌が悪くなってギクシャクするだけだったので、これ以上問いただすことはできなくなってしまいました。その方がギクシャクするんですけどね!(苦笑)。
けいたとしては「私は全くそういうことをしていないから信用してほしい!」と、そう言って欲しかっただけだったのですが、話し合いを拒絶するような反応だったので、とりあえずまずは完治することを優先してあまりこのことについて触れることはしませんでした。
自分も検査へ
結局満足のいく話し合いや事実確認ができなかったのですが、自分も症状が出ていないだけで感染している可能性があったため、とりあえずけいたも検査に向かいます。そして、当然ですが自分はS症に罹っていないだけでなく、感染歴も全く無いことがわかります。S症の検査を受けた事がある人ならわかるかもしれませんが、感染歴は血液中に抗体があるか無いかで判明します。自分に浮気や不倫の記憶も無ければ夜の店に行った記憶も皆無なので当然でした。
しかし、それからけいたは次第に不信感でいっぱいになっていきます。元妻のS症が発覚したのは結婚生活が3年目に突入しようとしたころなんですが、付き合っていた期間が3年ほどあり(もちろんその間けいたとそういうことはしています)、合計5年ほど一緒にいたからです。けいたと付き合う前に元妻が感染していたとしたらあまりにも潜伏期間が長すぎます。しかも、1種類ならまだしも3種類も抱えていたためもう何が何だかわからなくなっていました。
たまたま、付き合うまでに元妻が罹患していて、たまたまけいたにも感染しなくて・・・ということも有り得なくはないですが、その可能性は低いと思いますし、仮にそうだったとしたらかなり長い期間病気を体内で温めていたことになりますので、とても恐ろしいです。
思い返せば、結婚してから元妻とのそういう行為は減っていました。だからこの間に出来心なのか何なのかわかりませんが、遊び半分で他の男としてしまい感染してしまった・・・そう考えるのが普通でした。
罹ったS症は下半身だけではなかった
もう今となってはそういうこともあるのかな?なんて軽く流せるようになりましたが(いや、無いない!と友人は言いますが)、元妻は下半身だけでなく、上半身にも感染していました。上半身というのは、正確には咽頭、つまり喉ですが、あまりこれについてもこれ以上話すことは避けたいと思います。
もちろんけいたは下半身も上半身も今まで一度もS症に罹ったことはありません。今もです。夜のお店などに行くこともありませんし、浮気や不倫も全ての生きとし生けるものに誓ってないからです。
ただ、もうこのときけいたの精神はマヒしていたようにも思います。考えることをあきらめてしまっていました。完全に黒だ!なんて思う人もいるかもしれませんが、そんな元気もありませんでした。
S症に罹ったこと自体は大きな問題ではない
ん?何を言い出すのか?と思う人も中にはいるかもしれませんが、けいたにとってS症になってしまったことはもはやどうでもいいことでした。もちろん彼女の身体のことを考えると(当時は)どうでも良いことではなかったわけですし、その後けいたが自分への感染を恐れて全く彼女を抱けなくなってしまったのですが、だからといって不倫を疑って相手を叱責したりするようなことはしたくはありませんでした。
ただただ事実を知りたかったのです。
結婚前に他の男としてしまった、結婚後に他の男としてしまった、なんでもいいです。ただただ本当のことを知ってハッキリさせたいという想いが先行していました。そして、問題はそこから未来のことをどう考えるかだと思っていました。けいたの目を見て「私はそういうことはしていないから、信じて!」と自信満々に言ってくれることを内心どこかで期待していたのかもしれません。でも、その期待は実現しませんでした。
結局、離婚の話し合いをするときもこのことについては触れることができず(問いただすと機嫌が悪くなり話し合いが遮断されるため)、それ以外の価値観の不一致(仕事のこと、子供のこと、家事のことなど)が合わないという理由で離婚をすることになりました。でも、これは表向きであって、けいたにとっては大事な話をしっかり話し合うことができなかったということが大きな理由の一つになりました。
ただ、風の便りで後々わかるのですが、元妻は彼女の職場の同い年の男とそういう関係だったようです。そして離婚後にその男は突然謎の退職をしたようでした。もしかしたら噂が広まって職場にいずらくなったのか、少しでも自責の念があったのかもしれません。それ以外の情報は自分から知ろうともしていませんし知りたいとも思いません。もはやどうでもいいのです。
当時のけいたはこの一件でかなり精神的に不安定な時間を過ごしましたが、今となっては半分自分の中でネタにしています。そうやって笑い飛ばせるまでになりました。とにかく、本当にドラマのような出来事でした。別にしなくていい経験ではありますが、修羅場という意味では良い試練を経験したのかもしれません。