離婚後落ち込んだときに勇気をくれた動画(Steve Jobs編)

こんにちは!これはもはやコロナウイルス第2波といっても良い状況ですね・・・。ただ、検査人数が多いことや、死者数はそれほど増えていないことなどから4月の状況とは違うのかもしれません。いずれにせよ、8月は思いっきり遊びに出かけてやろうと思っていたのに予定がほとんどキャンセルになったけいたです!(笑)

今回は離婚後落ち込んだときに勇気をくれた動画(Steve Jobs編)について書きたいと思います。

Steve Jobs(スティーブ・ジョブズ)といえば、今や世界中の誰がも知っているAppleの創業者です。Appleと言えばiPhoneやiPadなどを思い浮かべる人が多いと思いますが、これらが発表される少し前に音楽プレイヤーであるiPodが発売されるまでは意外にも日本での地名度はそれほど高くなかったように思います。もともと有名人ではありましたが、スマートフォンの原型であるiPhoneが世界中に爆発的に広がった2000年代後半くらいから彼の名前が一躍有名になったという印象がけいたにはあります。

そんな彼の名前が日本でも大きく知れ渡ろうとしていた2005年、スタンフォード大学の卒業式でJobs氏はあるスピーチを行います。ここでは彼自身の経験から得られた3つの大事なストーリーが紹介されているのですが、けいたは離婚後の辛いときに何度かこのスピーチに救われたことがありました。Jobs氏は自身の人生を振り返って、主に仕事を通した生き方について語っていますが、これをそのままけいたが経験した離婚後の人生についても当てはめると、とても良い言葉だと思った話がありましたので紹介したいと思います。

ちなみに動画はYouTubeなどでたくさん紹介されていますし、インターネットで検索すれば日本語訳付き動画もたくさん出てくると思います(下の動画はスタンフォード大学が公開しているものです)。

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目次

点と点をつなぐ・点と点がつながるということ

You can’t connect the dots looking forward; you can only connect them looking backwards. So you have to trust that the dots will somehow connect in your future. You have to trust in something — your gut, destiny, life, karma, whatever. This approach has never let me down, and it has made all the difference in my life. Because believing the dots will connect down the road, it gives you confidence to follow your heart; even it leads you off the well-worn path. And that will make all the difference.

これをけいたなりに翻訳すると、

今から未来に向かって点を繋いでいくことはできない。自分が未来の時点に立ったとき、振り返ってみて初めて結果的にそれらが繋がるだけ。だから、現在の点がいつか未来で必ず繋がるということをひたすら信じるのみ。点と点が繋がり、いつか必ず一本の道になると強く信じることが、心に自信を与え、不安から救ってくれる。たとえ今起こっている一つひとつの点が常識的な道から逸脱したとしても、将来つながったときに全てを変えてくれる。

と解釈することができます。

人間、どうしても理想を描き、それに向かって計画をして、そのとおりに遂行しようとします。これはある意味点と点をつなごうとする行為です。でも、未来予測はとてつもなく難しいことなのでまず思い通りになりません。もちろんたまたま幸運が続いて上手くいくこともあるとは思いますが、時に思わぬ災難に会い、不幸に感じてしまうことだってあると思います。でも、そういった出来事の一つひとつが人生における点であり、つなげようしていなかったのに起きてしまった点でも何年か経って忘れていたころにつながることがあるということです。

結局、人生は終わりを迎えるときに振り返ってみてでしか良し悪しを判断できません。その一瞬いっしゅんで起こる出来事が辛いことであっても後で幸福をもたらすかもしれませんし、一見幸せなことであっても後で不幸の種になることだってあるわけです。人間万事塞翁が馬という言葉が日本では有名ですが、Jobs氏の話にもこの言葉の要素が含まれていると思っています。

けいたも、自分の身に起こった離婚という出来事は人生のうちの小さな点に過ぎず、「あのとき離婚しなければこんなことにはならなかった・・・」と一時は思ったとしても、いつか必ずあのとき離婚しなければ今の自分は無かった!」と思える日が必ず来ると信じています。

失敗は初心者のときの気楽さを与えてくれる

I didn’t see it then, but it turned out that getting fired from Apple was the best thing that could have ever happened to me. The heaviness of being successful was replaced by the lightness of being a beginner again, less sure about everything. It freed me to enter one of the most creative periods of my life.

これも翻訳すると、

当時はわからなかったが、Appleを首になったことは、自分にとって最善の出来事だった。成功者という重圧がビギナーの気楽さに入れ替わり、全てがいい加減で曖昧でも良くなった。そのことが自分を解放し、その後の人生を再び最もクリエイティブな時期の一つにした。

となります(テキトーな翻訳ですが・・・(笑))。

離婚でも同じことが言えます。結婚を経て独身に戻ると、すごろくで言うところの振り出し状態になります。でも、ただの振り出しとは違います。むかし、ロールプレイングゲームなどで「強くてニューゲーム」というものがありましたが、まさにこれと同じだとけいたは思っています。全くの初心者(ニューゲーム)ではなく、ある程度経験値を積んだ上でのニューゲームです。初婚の男性と比べればはるかにたくさんの武器や経験値を持って再スタートなわけです。

しかも、初心者には責任のような圧力はほとんどありません。結婚をすると、ある程度家庭への責任が伴いますので、自分の時間や労力を多かれ少なかれ自分以外のために使わなければなりませんが、離婚をして初心者に戻ると、「結婚しているからこうしなければならない」みたいな責任からは開放されます。「今これが食べたい、あれがほしい、ここへ行きたい」など、思い立ったらすぐに行動ができます。なので、Jobs氏が言うようにある意味とてもクリエイティブな時間を過ごすことができるようになります。

けいたも離婚後は今まで以上に仕事に集中できましたし、新しい趣味も増えました。結婚したから「早く帰らなきゃ」、「食事を作らなきゃ」、「掃除洗濯しなきゃ」といったことは一旦忘れて、仕事や趣味に没頭できます。そうすることで新たな自分を発見して成長できたり、社会を様々な角度から見るようになり、大げさですが世界が違って見えてきます。

人生における挫折は患者(自分)への苦い薬

I’m pretty sure none of this would have happened if I hadn’t been fired from Apple. It was awful tasting medicine, but I guess the patient needed it. Sometimes life hits you in the head with a brick. Don’t lose faith.

これも訳しますと、

確かなのは、これらのどの出来事もAppleを追放されていなかったら起きていなかった。Appleからのクビ宣告は酷く苦い薬だったが、患者である自分には必要だった。人生は山あり谷ありで時にブロックで頭を殴られるような経験をすることもあるが、決して信念を失ってはいけない。

ということです。

けいたにとっては最後の「Don’t lose faith」という言葉がとても響きました。特にけいたが離婚をしたときの年齢は30代前半です。このときまわりの友人は結婚や出産ラッシュが続いていて、幸せそうな人ばかりでした。そんな状況に妬み嫉みのような感情や自分だけ取り残されたような劣等感に苛まれ、何とか自分で自分自信を励まそうとする気持ちと相まって複雑な精神状態でした。

ホントなにをやってるんだ・・・

なんてことばかり考えていました。人間このように自己肯定感の低い状況が続くと段々と精神が腐ってきます。投げやりになってしまうんですね。何に対しても「もういいや」とか「どうせ」とかいう発想で物事を否定的に捉えてしまうようになります。

でも、そんな人間って全く魅力的ではありませんし、ちょっと面倒くさいです(笑)。けいたも実際にそういう人に出会って、「同じことをしていたかもしれない・・・」と自分を客観的に見るようになって初めて気が付きました(恥ずかしい!)。この「Don’t lose faith」には人生嫌なこともあるけども絶対に腐るなということが込められているとけいたは勝手に思っています。faithという言葉には信念、信頼、誠実などの意味があります。つまり、頭をブロックで殴られたような離婚という経験をして、一時は心が空っぽになったけれども、前を向いて誠実に生きていれば、いつか道が拓ける、だから信念を失ってはいけないということです。

また、ある意味で自分の身に不幸が降りかかるということは、何らかの治療を必要とするような病原体(自分の悪いところ、改めるべきところ)が潜んでいるとも捉えることができますので、それを離婚という苦い薬で気付かせてもらえる、とも考えることができます。身内の訃報など、自分が全く関与していない(責任がない)不運に関してはどうしようもありませんが、離婚に関しては多かれ少なかれ相手だけでなく自分にも責任は絶対あるはずです。そういうことをじっくりと見つめ直すとても良い機会なので、謙虚にゆっくりと受け止めていけばどこかで誰かは見てくれています。

ただ、けいたは離婚後落ち込んだとき、腐ってはいけないとは思いますが、必ずしもポジティブでアクティブに考えて行動しなくても良いと思っています。ある意味で心の大怪我をしたわけですので、活発に動けるようなエネルギーが全く残っていない状態です。無理に完治していない心や体を動かそうとすると、かえって悪化してしまいます。大事なのは頑張って早く良くなろうと焦るのではなく、「腐らずに淡々と日々を過ごす」こと。それだけで徐々に傷は癒えていきます。

他人の人生を生きるべきではないということ

Your time is limited, so don’t waste it living someone else’s life. Don’t be trapped by dogma — which is living with the results of other people’s thinking. Don’t let the noise of others’ opinions drown out your own inner voice. And most important, have the courage to follow your heart and intuition. They somehow already know what you truly want to become. Everything else is secondary.

これの翻訳は、

人間ひとりの時間は限られている。だからこそ他人の人生を生きて、自分の時間を無駄にしてはならない。他人の考えに振り回されて、ドグマの罠に陥ってはいけない。他人の意見という雑音に自分の内なる本当の声の邪魔をさせないこと。最も大事なのは、自分の心と直感に従う勇気を持つということ。心と直感は既にあなたが真に何になりたいか、どうしたいのか、を既に知っているので、そのことに早く気付くべき。それ以外のことは二の次でも良い。

になります。

他人の人生を生きるということはある意味で結婚とも捉えることができます。でもそんなことを言ったら、Jobs氏は既婚者は全員離婚しろと言っていることになってしまいます。そんなの無茶苦茶です(笑)。

これについてけいたは「自然体でいられるか」、「自分らしくいられるか」だと思っています。もちろん、この人のためなら自分を犠牲にしても良い・・・、そう思えたら他人の人生を生きても良いと思います。でも、最初はそう思えても長い結婚生活を続ける中で次第に些細なことでそのような気持ちは薄れてきます。結婚生活に幻想を抱いても、世の中完璧な人間なんていませんので、お互いを尊敬し続けるというのは至難の業です。

だからこそ自分を犠牲にできるかなんてそんな大げさな話ではなくて、肩肘張らずに格好つけずに普通にいられるか、普通にしていてお互いが違和感なく過ごせるか、ということだと思っています。自然体でいられることが自分の人生を生きるということだとけいたは思いますので、それができないような結婚生活なら自分に無理を強いているということなので、直感や心を大事にして新たな人生を再スタートさせる決断をしても良いのかな?なんて思っています。

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