こんにちは!けいたです!いよいよ新型コロナウイルスで東京、いや、日本全体が大変なことになりそうです。感染者数が一向に改善に向かわないため、このまま夏頃まで収束しないのではないか?とけいたは勝手に思っています。
さて、今日はそんな最中に出てきたキーワード「コロナ離婚」について少し書きたいと思います。一般的に結婚や離婚というものは世の中が変わるような大きな出来事が起こると、とても影響を受けやすいと言われています。例えば、東日本大震災やリーマンショックのときは結婚数が増えたものの逆に離婚数も増えた…なんて話があります。自然災害や経済危機などに見舞われ、普段の生活を見直さなくてはならないような状況になったとき人々は誰かと一緒になろうと考えたり逆にこの人とは一緒にいられないと思い立つようです。
ただ、噂だけで物事を判断しても良くありませんので、今回も少し厚生労働省のデータを参考にしてみたいと思います。以下は、2001年から2018年の婚姻件数と離婚件数です。
2001 婚姻件数:799,999 離婚件数:285,911 2002 婚姻件数:757,331 離婚件数:289,836 2003 婚姻件数:740,191 離婚件数:283,854 2004 婚姻件数:720,417 離婚件数:270,804 2005 婚姻件数:714,265 離婚件数:261,917 2006 婚姻件数:730,971 離婚件数:257,475 2007 婚姻件数:719,822 離婚件数:254,832 2008 婚姻件数:726,106 離婚件数:251,136 リーマンショック 2009 婚姻件数:707,734 離婚件数:253,353 2010 婚姻件数:700,214 離婚件数:251,378 2011 婚姻件数:661,895 離婚件数:235,719 東日本大震災 2012 婚姻件数:668,869 離婚件数:235,406 2013 婚姻件数:660,613 離婚件数:231,383 2014 婚姻件数:643,749 離婚件数:222,107 2015 婚姻件数:635,156 離婚件数:226,215 2016 婚姻件数:620,531 離婚件数:216,798 2017 婚姻件数:606,866 離婚件数:212,262 2018 婚姻件数:586,438 離婚件数:208,333
このデータからわかるのは、まず婚姻件数が約80万件から約58万件となんと12万件も減っているということ。そして離婚件数も約28万件から約20万件と8万件も減っていることではないでしょうか。20年も経たないうちにこれだけの変化があるというのも驚きです。国が豊かになると婚姻数や出生率が減ると言われていますが、これは間違っていないと思っています。まさに、
肥料を与えすぎた植物は花を咲かせない
です。自分が恵まれてしまうと次の世代のことを考えなくなってしまうわけです。
自然災害は婚姻件数に影響を与える?
さて、細かい出来事まで取り上げるとキリがないのですが、経済的に大きな出来事と記録的な自然災害の代表例として2008年のリーマンショックと2011年の東日本大震災に注目したいと思います。もちろんこれらの年の婚姻件数と離婚件数を見ることも大事だと思っていますが、けいたはその翌年の方もとても重要だと思っています。ではこれらを順に見ていきましょう。
まず、データを見やすくするためにグラフ化してみます。
これだけ見ると、先ほど述べたように何となく結婚も離婚も緩やかに減っているんだなということがわかりますが、よく見ると明らかに婚姻件数の減っている年があります。それは2011年です。やはり、東日本大震災が起こり、結婚を自粛した可能性があります。婚姻が39,000件も減っており、いくら全体として減少傾向にあるといえど、明らかにこの年だけ凹んでいます。
また、これ以外にも注目すべきポイントとして、全体として婚姻件数は減少傾向にあるものの、2004年から東日本大震災が起こる2011年までは実はそれほど減っていないということもわかります。それどころか、2006年から2008年の間は若干ですが結婚が増えている、あるいは現状維持とも捉えることができます。これはおそらく2002年ごろから続いた景気回復が影響しているのではないかとけいたは予想しています。
もちろん、国民の生活に好景気の空気感が浸透していたかどうかというと実際はそんなことなかったという方も多いかもしれませんが、内閣府の発表ではこの緩やかな景気回復がリーマンショックが起こる2008年ごろまで続いたということになっています。ただ、リーマンショックの翌年の2009年には婚姻が19,000件も減ってはいるものの全体としては緩やかな減少傾向ですので不景気自体は婚姻件数にあまり影響を与えていない可能性があります。
また、離婚に関しても2011年には減っています。離婚件数も2002年ごろから緩やかに減ってはいるのですが、2011年の減少数は他と比べても顕著です。大きな災害が起こると人々は結婚を自粛、あるいは躊躇し、離婚を踏みとどまるのかもしれません。
その他にもけいたは2014年と2018年にも着目しています。この2つの年に関しても若干ですが婚姻件数が全体の傾向に比べると減っています。実は、2014年にも色々なことがありました。消費税の8%への引き上げ、広島豪雨、デング熱の感染拡大、御嶽山噴火・・・。また、2018年には大阪で震度6弱の地震、西日本豪雨、台風21号や24号など数多くの記録的な台風、などなどたくさんの災害に見舞われています。
このことから、景気が良ければ婚姻件数が増えるが、不景気はそれほど婚姻件数に影響を与えない。自然災害は婚姻件数を減らすが離婚件数も減らす。少なくともこれらの傾向があるのではないか?とけいたは思料しています。今回の新型コロナウイルス感染拡大もある意味自然災害のような状態ですので、2020年は婚姻件数が激減するかもしれません。